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COMシステム

COMシステム

COMシステムとは、コンピュータシステムで高速処理されたデータの情報を紙にではなく直接マイクロフィルムに記録する機能をもつシステムである。

■COMシステムの発達■


現像方式
COMフィルムの現像方式には、
1. ケミカル現像方式、2. 熱現像方式、3. 完全無処理方式 の3種類がある。
ケミカル現像方式 (湿式)
   従来の銀鉛写真処理を行う方式であり、現像・定着・水洗・乾燥の各工程を経て処理される。

熱現像方式 (乾式)
   レーザーによって記録されたフィルムに熱を加え、現像を行う。

完全無処理方式
   金属蒸着フィルムを使用し、これに直接レーザーで情報を記録するため、記録後は全く化学的,物理的処理を行わない。

COMフィルムの利用手順

1、 該当フィルムの検索(ヘッディングエリアに記入されたタイトルより検索)
                       ↓
2、 必要コマの検索(フィルム内のインデックスを見て、該当こまを検索)
                       ↓
3、 内容の確認とプリント(スクリーン上で拡大された内容を確認する 必要に応じてはプリントする)


電子帳票システム

電子帳票システムの種類
1.  ネットワーク型
2.  メディア型
3.  ホスト型

アプリケーションプログラムの出力データは直ちに電子帳票システムに送られて電子化され、すぐにパソコンでの利用が可能となる。 アプリケーションプログラムの出力データを磁気テープに格納し、電子帳票システムで電子化してCD-ROMやMOに記録し、パソコンで利用する。 アプリケーションプログラムと電子帳票システムとが同一のコンピュータで稼動し、電子帳票システム用のコンピュータを必要としない。


最終利用者(エンドユーザー)向けの機能

1. 表示機能(拡大縮小・ページ送り・指定ページへの移動などの付加機能)
2. 検索機能(利用したい出力データの収納先を探す・出力データの中から特定の文字列や数値を探す機能)
3. 表計算ソフトウェア等へのデータ転送機能(出力データを一括して転送する・出力データの一部をPCのカットアンドペースト機能で転送する・検索機能で抽出したデータのみを転送する)
4. 記入機能(付箋紙、ラインマーク、コメント、スタンプ等を記入情報として画面に貼りつけて表示できる機能)
5. 印刷機能(必要な部分のみをプリント・データ受信と同じにプリントする機能)

レーザの種類 記録材料 現像方式
He-Ne レーザ 銀塩フィルム ケミカル処理
ドライシルバーフィルム 熱現像処理
Ar レーザ 金属蒸着フィルム 無処理

CRT方式
レーザ方式


電子帳簿保存法との関係

平成10年3月末に電子帳簿保存法(正式名称は「電子計算機を使用して作成する国税関係帳簿書類の保存方法等の特例に関する法律」が成立し、平成11年1月の取引データから電子化して保存することが可能となった。子の法律により、徴税に関わる情報が電子化保存できるようになったわけであるが、以下のような問題がある。
・ 電子化した情報は紙に出力されたデータのように直接見ることができない。
・ 簡単にデータを変更でき、かつ変更した事実の履歴が残らない。
こうした問題点を克服し「国税の納税義務の適正な履行を確保」するために、この法律と関連する大蔵省令および国税庁通達で規定された以下の要件を満たす必要がある。
[前提条件]
1 最初の記録段階から一貫して電子計算機を使用して作成された帳簿書類であること [真実性の確保]
2 記録事項(会計上の取引データなど)の訂正加除の履歴を残すこと
3 各帳簿間で記録事項が相互に対応付けられていること
4 電子計算機システムの処理概要や事務手続きを記載した書類を備え付けておくこと [可視性の確保]
5 ディスプレイやプリンタ等、出力データを見読する装置やシステムを用意すること
6 記録事項を、取引日付、取引金額、勘定科目その他帳簿の種類に応じた主要な記録項目で検索でき、かつ該当した記録事項のみを一覧表示・印刷できること。
日付、金額については範囲を指定して検索できること。二つ以上の記録項目を任意に組み合わせて検索できる





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出典:デジタル化に対応した文書情報マネジメントの基礎と応用
(社)日本画像情報マネジメント協会新資格準備委員会編




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