平成 21年 1月 5日 (月)
午前 10:00〜11:00
2009年 社長の新年のことば
(従業員のみなさんへ)
( 当日棒読みするために口語体で作成 : 一部校正して掲載 )
1 ● あいさつ 今年もよろしくお願いいたします。 「世界中が百年に一度ほどであろう 大変な不況に突入」 などと報道されています。 「日本」 も 「私達の業界」 も 「当社」 も決して例外ではありません。 しかし どんな不況の中でも 先ずは心の在り方で 「幸せに仕事する」 ことができる。 そして 「幸せに仕事」 をしてゆければ 「必ず 次の一手が現れ」 て 「安心に暮らせる」 ように成ってゆきます。 そういう話しを年始の言葉として今日は一緒に考えてゆきたいと思います。 当社は オイルショック、ドルショック、平成バブル等、その他 様々な困難を乗り越えてきた会社です。 しかし、今回の不況は中途半端なものでは無い様に思えてなりません。 各人が 「幸せに仕事すること」 を深く考えれば 社会貢献度の高い新しい仕組みが自然と芽生えます。 そして 各人の長所を より活かしながら協力し合い実行してゆけば 安心して暮らせてゆく道が拓けます。 |
2 ● 上司の役割 そのような 「不安の中」 であるからこそ 上司である立場の人ほど 「厳しい話し」 や 「従業員のみなさんと 深く考える機会をつくる」 「本音で話し協力しあう仕組みをつくる」 ことをしなければならないと思います。 甘えや嘘の無い 「本音」 を より厳しくなるであろう 「現状」 を 従業員の皆さんと 「真剣に確認」 して 今後 前進してゆくために どう考え 何を実行してゆけたら良いのかを明確にしてゆく。 それを共に考えて実践してゆくことを進めてゆく機会を進んで創る役割がある と感じます。 そして それを聞く側も 来年は 少しでも 「自分が次の仕事の主役」 となって 自分の仕組みをたち上げ 来年の新年会で その目標を発表する立場となろう! など、 例えば 今 そう覚悟すれば 今日の上司の話しの聞き方も変わり 必ず大きく成長できます。 |
3 ● 「本音」 と 「謙虚」 私が感じている 「本音」 についての話しとなります。 年末 テレビ番組のなかで 芸能人の D氏が発言していました。 「私は ・お金 ・地位 ・名誉 その3つがとにかく欲しくて動いています!」 と ・・・。 日本においては 「謙虚」 こそ美徳 と解釈される風土を強く感じますが、 これらの 「本音」 が 報道のされ方ひとつで 「自分本位の幸せの追求」 と思われるなど 本人の意図と反して一人歩きをすることとなった場合 聞く方からの一部より 誹謗中傷を受ける可能性も多く出てくるでしょう。 私は そう 「本音」 を公言した D氏のような人が 万一 私達のような会社の組織にあった場合 本当に D氏が話すべきことは 「さらなる本音」 で その 「詳細な説明」 を怠らないようにしなければならない、 「それができれば たいへん素晴らしいのに!」 と思います。 例えば ・お金がほしい: の詳細として 父や母にもっと孝行をしたい 家族を養う資金が必要で 最低でも年収○円〜○円が希望であり その理由として・・・。 とか ・名誉がほしい: の詳細として 天皇陛下からの勲章、ノーベル賞など・・子々孫々 また 自分の周りの人々にも誇れるほどの名誉が頂くチャンスがあればいただきたい。 とか ・地位がほしい: の詳細として 知人達から 「僕は彼の知人なんだ」 など 知人から誇りと思われるような地位や名誉は無いよりあったほうが良い。 そして 知人達が 自分の存在により 頑張れるその啓蒙材料 発奮材料となり、お互いが厳しいときもつらいときも 頑張りあうことを意識しあえればより良き縁となろう。 など そして 「詳細な説明」 を詳細にしてゆくほどに その中には少なからず 「自分本位の幸せの追求」 だけではなく 「周りの人々の幸せ」 も含んでいるものでしょう。 通常 日本の社会では 「とりあえず謙虚にふるまう」 「言わぬが華」 など 日本の常識として 「本音を誤魔化してでも謙虚に対処」 しておけば 他人からの 「妬みやヤッカミ」 という感情を和らげ ゆえに 批判はその分起きにくくなる 「とりあえず さり気無い笑顔で 口数少なく 謙虚にふるまっておく」 これは日本人の敵をつくらないための知恵かもしれません。 (このコミュニケーションの手法が世界で通用するかですネ) 同じ日本国内においても 「社会」 は 一応それでも良いかもしれませんが 「会社」 では 「謙虚」 を認めるほど生半可な環境ではありません。 会社内では それは罪悪となります。 「本音」 で向き合い 「本音」 で協力し合い 進む道を決めて遅滞なく行動してゆかなければなりません。 私はここ数年 社内で良く話すことがあります。 「社内では KY とか言わない 空気を読むこと などは 社内では してはならない」 ということです。 私自身が 誤解を招くことが無いよう 念のため 「詳細」 を記しますが 「自分で深く考えた内容が 本当に正しいと思うのであれば それを周りに表現する そして実行する それを社内では恐れてはならない」 という事を理解してほしいがゆえの発言です。 「周りの空気を読む」 のではなく 「 自分色の空気にしてゆく」 ぐらいの気持ちが大切です。 社内では 「言わぬが華」 などという姿勢は 混乱や誤解を招くだけです。 「自分の立場のみ」 を考えるのではなく どう周りや社会に貢献してゆけるかのために 自分の意見 と 周りの意見を ともに 「勇気を出して話し構築」 してゆかなければなりません。 「より本音」 でホウレンソウしなければなりません。 (但し しゃべり方や言葉使いなど 相手が年配者であれば気をつかうことも良識として必要です) (本音の詳細な説明に不備があった場合 誤解を招くことがありますので判り易い説明が必要です) 「様々な問題に対して着実に解決へ行動してゆくこと」 を 各部長が進めてくれています。 皆さんで各部長に 「本音」 で 遠慮し続ける事無く相談し 現実を見据えながら それではどう考え行動して改善してゆけるかを 「さらなる本音」 で共により深く考え 自分の持っている真の力を (隠さずに) 今こそ 発揮してゆかなければならない と感じます。 |
4 ● 営業時代からの想い 私は入社当初より営業に配置され 動き回るほどに 「お客様が当社へ期待する品質の高さ」 に驚かさせられることが頻繁にありました。 その期待は 「決して丁寧な言葉」 だけではなく 「厳しい叱咤激励」 こそあり 今でも鮮明に記憶している件が数件あります。 入社して一年目くらいのころだったと思いますが 「貴重な史料をマイクロフィルム撮影し 入念に現像し それを 印画紙に焼き付けて 研究者のために後日復刻本を作成するための業務」 の納品の時です、 お客様曰く 「このマイクロフィルムから紙焼きした印画紙は 小さいけどここに斑点があるじゃないか、 国際さんともあろう会社が なにをやっているんだ!」 「原本をその都度に閲覧に出せないから この印画紙を見て各研究者方が 研究できるように もっと丁寧に仕事をしてくれなければ困るんだよ」 そして 営業である私は 技術部の現場を 信じる信じないに拘わらず 納品前になると午前様になろうとも納品物の最終チェックをするようになりました。 営業部にもかかわらず 夜中に製品の品質検査を行うのです。 傍観者ではなく 責任者としてそうしたのです。 それに影響されてかどうかは 解りませんが 技術部の現場は 製品チェックの体制が改善されるようになったようで 失敗品 ・ ミス が確実に減ってゆきました。 そして 納品時にお客様から 「これでいいんだよ! きちんと出来るじゃないか」 と喜ばれた笑顔こそ 忘れられません。 「苦労の裏側にだけ存在」 する 「仕事の幸せ」 の瞬間です。 |
5 ● 「この人にもっと喜んでもらいたい」 ○図書館の○様に成果を見てもらいたい ○文書館の○様に成果を見てもらいたい ○○○部の○様に成果を見てもらいたい ○○大学の○先生に成果を見てもらいたい ○○企業の○様に成果を見てもらいたい そう想い受かべる時 お客様のなかの 「本物の人物、一流の人」 の 数十名の方々の喜ばれておられる表情が 私の心に在ります。 私の中での 本物の人物、一流のお客様とは 「将来を見据えた社会貢献を目的として 堅実に歩んでおられる方々」 です。 その一流の方々に 「よくここまでやった!」 と 「喜んでもらいたい」 「褒めてもらいたい」 という 一見 稚拙と思えるような 「想い」 があります。 そして 私の場合は 入社 1〜2年目以降から 「この人に喜んでもらいたい」 という個々への 「想い」 こそが より喜ばれるものをつくってゆくための 「挑戦するパワー」 にもなっている と感じます。 |
6 ● 「当社のプロジェクトM」 (下記7つのMの体制) 様々な 「挑戦の動機」 は 私の場合 上のような 「想い」 が根底にあります。 記 (マイクロフィルムをコアとした記録情報加工専門企業として) 1M: マイクロフィルムと原本との100%整合性----撮影と検査の新システム 2M: マイクロフィルム高品質化------------------撮影・現像の高品質化 3M: マイクロ画像のデジタル変換-----------高画像化・高速化・低価格化 4M: マイクロ画像のデジタル活用----------ソフト開発・ソリューション提案 5M: デジタルデータのマイクロ化----------セキュリティサービスの新提案 6M: デジタルスキャン・マイクロ化の被写体取扱い知識-------蓄積と共有 7M: マイクロフィルムの管理・保存コンサル---------保存環境調査と実施 以上の 「プロジェクトM」 と 100件以上に上がる挑戦項目からなる 「社内のチャレンジシート」 は 「こんなことも可能にできる」 という内容を練り上げつつありますネ。 一流の お客様方の笑顔を想像することによってウキウキしながら実現 してゆければと感じます。 |
7 ● 「どうすれば幸せを感じながら仕事できるか」 そして 実は 「これこそ」 が 大切なことだと考えています。 目の前の仕事に右往左往させられて動くのではなく 「幸せに仕事する考え方」 を理解し またそれを習慣としなければ 決して仕事を面白くすることはできず ゆえに長続きできないこととなります。 そういう人をたくさん見てきました。 私自身も 入社して数年はこの記録の仕事の意味を深く考えられず もっと華々しい職場への転職を考えたこともありました。 そんな自分が (結果的にですが) 「自分が幸せを感じながら仕事するためには 具体的にどうしてきたか?」 私なりの今までの感覚を 一言で言うとすれば 「目の前のトラブルなどを決して諦めず 逃げ出さなければ 遅かれ早かれ必ず報われる方向に力が作動してきた」 というような感じです。 自分なりの大まかなパターンですが振り返ってみればこの6つのようであったと思います。 1 : 継続させる 先ずは どんなに嫌なことがあっても 納得できないことがあっても その場から逃げずに自分流にでも仕事を継続してゆくこと それができれば : その分だけその分野の専門家として成長できる可能性がとても高くなります 2 : 社会貢献度が高まる 専門家として成長しながら仕事をしていれば その仕事の意義を深く考える機会がたくさん訪れる : その分だけやりがいが生まれ 社会貢献度の高い仕事ができる可能性がとても高くなります 3 : 報酬を得る 社会貢献度を高めることができれば お客様が喜び それによりさらにやりがいが増し、そして : その分なりの報酬を得る可能性がとても高くなります 4 : 自分とその周りを養ってゆく 報酬を得ることができれば : その分 自分とその周りを養ってゆくことが可能となります 5 : 感謝されて生活 自分とその周りを養ってゆければ : その分 周りから喜ばれます 6 : 幸せを共有できる 周りがたくさん喜んでくれれば : その分 幸せを共有できる |
8 ● 幸人 (しあわせびと) 一例として 私の家族などで 「幸せに」 ついて話したことがあります。 「幸せな時」 っていつ? と子供達に質問したとき ・「宝くじなどで 3億円あたったとき」 とか ・「美味しいものをお腹いっぱい食べているとき」 とか ・「気に入った家屋で過ごしているとき」 とか ・「目的の資格、学校に合格したとき」 ・「周りの人たちと 喜びや悲しみを分け合ったとき」 などが思いうかびます。 「自分が主語」 となっております。 これは逆説的に捉えると ・宝くじが はずれたとき ・食事にありつけなかったとき ・窮屈な環境で過ごすとき ・目的の資格や学校に不合格だったとき ・周りの人たちと 喜びや悲しみを分け合えなかったとき これは 「幸せでは無い時」 なのか? 「ただ自分がで残念であったとき」 であり 「幸せでは無い時」 とは 違う類のものかもしれません。 では 「幸せな時」 ということではなく 「無意識にでもウキウキするほどハッピーにしている瞬間って どんな時だったか?」 と考えてみました。 「人の誕生日などのプレゼントを探しているとき」 「人に喜んでもらえるサービスを考えたり 実行したりしているとき」 「先生や友達に自分を褒めてもらいたいと頑張っているとき」 などの意見がありました。 例えば 好きになった人に対して ・「彼は 何をすれば喜ぶだろうか?」 ・「どうすれば 彼女をびっくりするほど喜ぶことをしてあげられるか?」 などを考え実行している時ですね。 「他人が主語」 になることが不思議です。 「好きな人を喜ばせたい・・・!」 とは 「自分が喜びたい」 よりもドキドキ感が高いようです。 それは その状態こそが 自他ともに幸せを共有し 幸せを相乗して増加できる本当の幸せの原則 ではないか と感じております。 |
9 ● 客観的 と 主観的 ( 不平不満 と 幸人 ) そして 家族での話しは続きますが 車での移動中などでも 「高速道路のサービスエリアのサービスをもっと○すればもっとみんなが喜ぶのに」 とか 「プロならば もっとこうサービスすれば みんなが更に喜ぶだろうに」 など・・・ 不平不満の場合 「何でこんなにも 非合理的・非条理なのか?」 「プロならプロとして喜ばせるように もう少しお客様の立場に立って対応できないものか!」 「近江商人的な高い思想での商売を 少しも理解していないのではないか?」 という 「期待」 でもあり 「不満」 でもあります。 「不平不満」 と 「幸人」 の 「機転が利くという類の おつむの違い 洞察力の違い」 は ほとんど無いのかもしれません。 違いがあるとすれば 「実行力の違い」 「思想の違い」 かもしれません。 そして その不満を自分の言動にもあてはめ 反面教師としてでも 今 携わっている仕事などに自分自身が 「どう行動できているか?」 「行動できていないのか?」 などを 「いつ繁栄させるか?」 「いつまでも繁栄させない気もちなのか?」 などの違いがあると感じます。 たとえ話としては 少し そぐわないかもしれませんが 「野球場の客観席から観戦している立場をとるのか?」 「今は観客席だけど次は参加しようと 心している人なのか?」 それとも 「実際に野球場でその試合に自ら参加している立場をとるのか?」 程の 大きな差があるでしょう。 ものの見方 行動の原則が 社会活動に対して 「客観的であるか」 か 「主観的であるか」 の違いかと感じています。 この話題は 「人の活き方」 に とって 極めて大切なことです。 しかし 自分でも この内容で話しを纏めることは今は広すぎ 難しすぎて ほとんど整理もしきれません。 (そのうちに この話題でいろいろと考えを深め お互いに思考を整理することができればと感じています) |
10 ● 「経営理念」 「会社の3つの方針」 「品質方針」 当社の 「経営理念」 と 「品質方針」 の中に在る言葉の多くは 先代社長の言葉 (想い) が 入っています。 (創業の努力だけではなく オイルショックやドルショック等 その他の様々な困難を乗り越えてきた創業社長です) 「会社の3つの方針」 は 社員全員で たくさん言葉をあつめました、それを集約してできあがった文章です。 これらの方針には 「今まで会社が繁栄してこれた答え」 が 多く入っていることに気がついている人も居るようですね。 しかし 時折 私が皆さんに言うように この3つは 決して倒れない金字塔にしてはなりません。 「時代や世情や人材が変化」 すれば 「方針も変化」 してゆくことはあたりまえなことです。 観客席の立場で 同じような日々の繰り返しで働くのでは無く 自分で考え まずは自分の給料は自分の手で稼ぎだし 自分の思考 思想と 自分のやり方で進んでゆきましょう。 それこそが より自分らしい 自分なりの人生を創ってゆくこととなりましょう。 もちろん 仕事のやり方を間違えて その責任を自分でとれない可能性があれば 事前に上司、社長に対してのホウレンソウが必須であるということは 言うまでもありませんね。 そして 「会社において」 は 「本音」 を言わずに 「謙虚の振り」 又は 「謙虚さを利用したり」 「笑って誤魔化す」 こと程に 個人的に 「都合の良い隠れ蓑」 はありません。 「自分の都合のみを考えて」 「本音」 を小バカに蹴りやろうとする 「隠れ蓑」 を周りの人達が壊わしてゆかねばなりません。 「社会貢献集団として」 「本音で励まし・協力し合う同志」 と成る べきです。 世界中では 「不況」 や 「戦争」 や 「災害」 が起き その厳しい現実 世界の先進諸国の最先端を走る日本 生き馬の目を抜くと言われている 首都 東京 その中心の 新宿 という場において 「専門技術者集団として社会から期待されている企業」 です。 そういう現実のなかで 勉強や学習をしない習慣の人 お客様からの信頼を仲々いただけない人 実績を上げられない人などを 許し合い続けるような 「馴れ合い」 や 「庇い会い」 が存在してはなりません。 私の学生時代の武道部の親友の言葉の受売りですが 「本当のやさしさは厳しさの中にある」 と私も感じます。 「その場しのぎの 中途半端な優しさ」 は それを受ける人にとっては長い目でみれば悪意に変化してしまいます。 人は当然 それぞれの長所と短所をもちます。 実績を上げられない人などを周りの人は 諦めたり 無視したりせずに その長所をどう活かして社会貢献するための協力体制をつくるかの枠に入れて 仕事することの楽しさに気がつくよう 皆で工夫しなければなりません。 従業員は 「会社の方針」 を理解するように「素直」 につとめ なるべく 「天邪鬼にならず」 に居れたらいいですね。 私自身が素直でないところや天邪鬼のところが多々ありますので それを良い方向に変え 良い力として発揮できるように努めたいと思っています。 それでいても どうしても会社の各方針に理解できないところがあった場合 又は 付加してもらいたい想いがあった場合には 「本音」 (詳細項目をつけて) で それを自分流に変更をさせることは構いません。 自分の 「本音」 に反した方針のもとで仕事を強いることはしません。 例えば私が新卒の新入社員であった場合は 「会社の方針を全従業員に無理強いさせたりしないでほしい」 と感じるでしょう。 又、それを理解できないままに仕事をする、 それでは 「真に皆で協力し合って 幸せに仕事すること」 はより難しくなると考えます。 「会社があっての自分」 ではなく 「自分があっての会社」 です。 時代が変わり 人が成長してゆけば 「方針も進化して良い」 のです。 であるからこそ 各自 自分の 「本音」 を熟慮し 周囲を説得してでも方針に付加させることを 大歓迎とするのです。 問題意識が高い素晴らしい人材である証拠でもあるのです。 |
11 ● 中村天風先生の言葉 『中村天風の言葉』 著:神渡良平 (致知出版) の中にある言葉 「幸せかどうかを決めるのは 結局自分のこころのあり方です。 幸せは本当はそこにあるのに 青い鳥をよそに探し求めているのです。 今の自分の境遇に感謝することから 幸せは始まるような気がします。」 上の言葉を素直に捉えれば 「地震」 や 「戦争」 や 「飢餓」 に直接 巻き込まれていない分だけ 「今 とても幸せである」 という事に気がつかされます。 そして 生業である 「記録を未来に向けて 長期保存 分散管理し活用の充実を図ることの重要性」 と 自分の幸せの感覚とが結びついたときには 「一流のお客様の笑顔のために 今 どう行動すべきか」 という方向性が自然と観えてきます。 そして 中村天風さん流に 「不況」 を解釈すれば 今までの 「自分に起きた現象」 も 「これから起きる現象」 も 「すべては自分の思考のとおりに進んでいる」 のです。 「周りのすべて現象は 自分が起因して現れている」 のです。 「自分の思考」 で 「自分の人生を創っている」 のです。 「幸人」 の経験を実感できれば、 ウキウキしながら幸せに仕事を進めてゆけば、 それが必ず 「結果」 となって現れる。 自ずとチャンスが訪れます。 「思考」 をより理解し合あえる集団となれば その力は倍増し その分 それなりの 「結果」 が現れます。 多くの経営者が その素晴らしい成果を経験し 熟知しています。 ゆえに それらの企業で 「理念や方針の理解と共有」 を真剣に、 懸命に、 進めている会社が数多くあるわけです。 |
12 ● 心身の健康 (アルファ波) まずは 健康が第一です。 今年も更に 「幸せに仕事する方法」 を自分達なりに深く考える機会が増えてほしいと感じます。 「自分とその周り、そして社会を幸せにしてゆきたい」 という考えで ウキウキたのしく仕事をする習慣がつけば 脳波はα波 (周波数 8〜14 Hz) となり (通常人間の脳は約10〜20%しか使っていないらしい) 使用していない他の約80〜90%の 潜在的な能力の一部分なりともを発揮することができるようになる と言われております。 ( 自分で 『α波とは?』 などでWEBで調べてみよう ) 右脳を少しでも開花させることができると 今まで自分で考えつかなかったような 「発想」 や 「企画」 が泉から沸くように自然と現われるでしょう。 それを信じて実現してゆければ 必ずそれなりの結果も現れてきます。 「世界不況に突入」 とマスコミなどは言われますが 私は 「今までが特に異常であった」 ことが明確に判りはじめた昨今、 CDS (CDO) の虚業を糧として稼ぎ逃げようとする輩への制限を だれも実行しきれなかった という人間自体の弱さを見極めることとなりました。 先ずは本業をとおして 「これから 正常な経済状態に入ってゆく」 という捉え方の方が健全な考え方であろ と感じます。 従業員の各人が どのように仕事を楽しんで 何を実現してゆきたいか の法則が解かり それを一度でも経験できた人は どのような時代でも絶対に大丈夫です。 『 好況良し、不況さらに良し 』 です。 このような時代の流れのなかであるがゆえに 今年こそ 更に 「仕事の基本姿勢」 を見直しながら 皆さんと皆さんをとりまく人々が 少しでも 「幸せを感じながら心身ともに健康に過ごしてゆくこと」 ができればと思っております。 |
13 ● 「経営理念等の唱和」 当社で 今まで共有されている 「大義」 です。 様々な意味を自分流にでも感じながら唱和してみて下さい。 「幸せに仕事できるヒント」 があちこちにかくれていることに 多くの従業員が気が付きはじめてくれれば そしてさらに自分流を付加できれば 必ず不況など関係のない 次元 へと進むことができます。 経営理念: 日々の技術力の蓄積と それを基盤とした より強固な信用の確立をめざす 日々協力しあい 知識を重ね 知恵を絞り 目前の困難をチャンスととらえ不可能を可能とする姿勢で仕事に臨む 日々 健康に留意し 仕事を迅速に正しく行い 能力の向上と人格の育成を図る 会社の3つの方針: 私たちは 情報サービス業をとおして 「文化の継承と進歩」 の原動力となり より社会的存在価値の在る専門技術者集団をつくります 私たちは 仕入先・関連会社と協力・共同して 社会のあらゆるニーズに 対応し 共存と共栄の強固な体制を堅持し 充実を図り 輪を広げてゆきます 私たちは 全社員が協力して 社会に大きく貢献できる会社創りを実行し 私たちと私たちを取巻く人々の より豊かな生活の実現を図ります 品質方針: 顧客満足実践のために 品質マネジメントシステムの効果的・継続的改善を行います ・全従業員は不適合・クレームを包み隠さず報告し、品質マネジメントシステムに参加します ・要望・仕様を熟知して取り組み、後世に恥じない高い品質を追求します 顧客満足実践のために 化学的根拠にうらづけられた安心の商品・サービスを提供します ・情報の 「徹底した保存」 と 「理想的な活用」 を研究し、その成果を活かします ・適正コスト (儲けすぎない損しない価格) で提供します 顧客満足実践のために 「エンドユーザーの喜び」 を想像して仕事に取り組みます ・アフターサービスを充実します ・わかりやすい説明・提案のできるコンサルタントとしての知識を蓄積・共有し、社会的存在価値の高い専門技術者集団をめざします 以上 |
14 一本締め |