平成24年 2012年 1月5日 (木)
午前 9:30〜10:00

社長のあいさつ
従業員の皆様へ


●は口頭で話したこと 
( 当日 口語体で : 準備資料 一部省略して話す )

良識
 ● 
 ● 理念・方針
 ● 50年間
 ● 良識
 ● 基本
 ● 分散管理 (東北大震災 現場にて)
 ● 今年は

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  新年のあいさつ のあと

 ● 志:  私たちの 「商い」 その志すところ

は 「情報の “保存” と “活用”」  それをしっかりと確立することです。
 (年末にお客様に配布した自社のカレンダーのキャッチコピーにも毎回入れてあるとおりです)
私達の身近が平和である今 であるからこそ当社で出来得る 「情報の複製管理 (媒体変換)」 を急がねばなりません。

そして世界経済が混乱するさなかであるからこそ 現存させていただいている組織であるからこそ 私達は日々  「何を?考えながら仕事を遂行してゆくのか」 を確認し合うことが大切です。

                                                

 ● 理念 ・ 方針:

昨年は社内においては大病する人もなく、毎営業日の朝礼後  経営理念と会社方針、品質方針、環境方針を皆で唱和できたことに感謝しています。
2011年 秋 中小企業家同友会の 「経営方針の研修会」 に主任2名 参加させていただきました。
その研修会の目的は
「会社組織において 理念や方針は必要であり 同じ方向に向かってこそ力が発揮できる」 を説く勉強会でした。

しかし 27年前 入社当初の私の場合は
理念とか方針をつくる意味を疑うときがありました。
「しっかりとした良識を持っている人であれば “理念や方針” は不要ではないか」 と感じていたからです。 
そのうちに 人(もちろん自分)は、いつでも自分自身の確固たる 「良識」 を維持できる精神状態で生きつづけて行けるほどに強くはない、 さまざまなことで悩んでいる時など 自分なりの 「良識」 の維持が若干なりともできない場合がある、 ことを経験しました。

そんなときこそ自分の今ある位置を確認し 進むべく方向を確認するために 「原点に立ち返る」 ことが大切であることに気が付きました。
それを気付かせるには まず想いがあり それらを表現する言葉 があり その想いを毎日見直し 唱和することによって 自分達の 「今在る立場」 と 「志すところ」 を確認することができます。


 ● 50年間:

お蔭さまで2012年10月  創業より50年を迎えることができます。
複写業者 マイクロフィルム業者などは 戦後 レコードマネジメントを行う会社は多く創業されました。 しかし 記録を管理する業界は 順風満帆である企業もありましたが、オイルショックやドルショック、不動産バブルの崩壊、IT不況、リーマンショック等 他 様々な原因のために 大半は廃業に追い込まれてしまいました。

困難の末 どうにか今 会社組織として維持させていただいている当社は、創業以来 創業者が日常において また不況を克服するにあたり 日々発していた思いを 「経営理念」 としてまとめて作成しました。

不況のたびに
当社の 「経営理念」 「品質方針」 にあるとおり 「厳しい言葉」 を胸に刻んで動いて参りました。
 ・「不可能を可能とする姿勢で仕事にのぞむ」
 ・「儲けすぎない損しない価格で仕事を行う」 などなどですね。


 ● 良識

組織の運営に 「理念」 や 「方針」 が大切なように
個人個人においても 「常識」 や 「良識」 に基づく自己の判断基準が必要です。

そして時には 「大きな目的のために進むには清濁併せ呑む寛容さ」 も必要です。
最終的に 「良識」 の範囲をだれがどのように判断するのか?
 「数か月後、来年、5年後、10年後、100年後・・・
  と人類が過去を振り返ったときに、それらの記録により、未来の人々が判断してくれる問題」 であると感じています。

幕末長岡藩の河井継ノ助氏の言葉に
 「地下百尺底の心を持って事にあたる」  
 (自が死んでからも後悔しない心で事に臨もう)
自分の価値観を信じ 多少の犠牲を生もうとも 万民のためにそれを貫く折れない心が必要でしょう。

創業社長 (先代) の時代より
近江商人道を商いの王道とすれば そこから大きく外れる経営をしてない数少ない会社だと思います。 もちろん 「良識」 ある従業員 協力者に多くご縁が在ってのことでもあります。 世界のどこに出しても笑われない 恥ずかしくないであろう良識のもとに言動してゆきたいですね。

私は、会社の理念や方針が従業員個々の 「良識」 に照らし合わせたとき 「どうしても変えたい」 と感じたら相談するように、「理念や方針を見直してみることも辞さない」、 と日々話していますね。

今ある経営理念は 様々な困難を乗りこえてきた創業経営者の考え方です。
しかし それぞれの理念や方針の言葉言葉に質問や疑問があれば それにはよろこんで対応しましょう。 皆で話し合って方針などを変えてゆくことは可能とします。
黙認は異議なし と捉えます。
皆が素直な気持ちで天邪鬼にならずにおなじ方向を確認しながら歩んでいると解釈してゆきます。


 ● 基本

は 「皆で立場を弁え 皆で方向を確認し 皆で社会貢献を実行し 皆の長所長所を皆で支えあい 充実した仕事としっかりとした生活の基盤を皆で創ってゆく組織になろう」 ということです。
実行して結果を出せた人はそれなりの評価を皆で行ってゆきます。
結果を出せない人はそれなりの評価を皆で行ってゆきます。

「情報の保存と活用」 のために 品質UPの仕組みや画像対応ソフト 機器や仕組みを数多く創造し実施してきた組織ですね。
そして私は、従業員 個々が人生の終焉を迎える間際
「縁あって入った国際マイクロで社会にどんどん貢献できて ほんとうによかった! 楽しかった」 と一人でも多く感じるように 仕事と生活を充実させてゆく ことを心から希望し、それを実行に移してゆきたいと思います。


 
● 分散管理 (東北大震災 現場にて)
2011年3月11日 東北大震災の折 私たちが大災害に対して、事後においてはまったく大したことができ無いことを痛感しました。 以前から進めていた 「有事でない 今だからすべき 情報の媒体変換と分散管理」 をより身近なところから早々に実行してゆかなければならない ことが極めて大切です。

当社の有志が 2011年4月から東北地方に微力ながらも援助活動を行いました。
個人として献金やボランティア活動している従業員もおりますね。
私達の会社は 社内外をとおして 「自主的に動く」 素晴らしい言動ができる多くの人々にご縁をいただき とても恵まれことですが 「震災前にすべき対策を実施しておくべき項目」 が再確認できました。


・良識
下記は、石巻市から東松島方面に向かいながら被災地をデジカメで記録撮影していた私を
「新聞記者」 と間違えて話してきた現地のお爺さん(と お婆さん)との会話 の一部です。



                    

             
 記  : (震災現場にて ・・・ 2011年4月30日)

 
私:   「たいへんな、状況ですね」

 
被災地のお爺さん:   「近くにある野蒜小学校が避難場所なんだけども、高い場所じゃねえけんども、校庭にも車が集まってきて そのまま水位が上がっちまって、車同士がぶつかっちまってドアも開けられねくて亡くなった人もいたんだ。 体育館で こどもたちも亡くなっちまった。
校舎のカギを “許可がとれないから” と言って なかなか開けてくんなかった。 早く校舎の鍵を開けてくれれば何人か助かったんだ」
 以上


・日々の生活で どこまでが 「良し」 でどこまでが 「良くない」 か? 
 「自ら顧みてなおくんば、千万人ともいえども我行かん」  という吉田松陰氏の言葉の一かけらでも気持ちにあれば 事を決めることができたでしょう。 

しかし、
 本当の原因は?  私思うに 「★の2つ」

★ 【対策の不備】
校舎の鍵を預かった人は 「大津波がくることを予測していなかったので鍵をなかなか開けなかった」 と考えることが必要です。 情報管理の視点で見た時 大津波が来ない場合 鍵をあけてしまった場合に予測できうる問題を考えなければなりません。
 ・校舎内の個人情報は? 機密情報は? 鍵をかけられたロッカーに一括管理されているか? いないか?
 ・また、そのロッカーが職員室に在った場合 その室自体に鍵がかけられているか? いないか?
 ・ほかに盗まれたり読まれたりされて混乱を来す情報は? 鍵をかけて管理されているか? いないか?
 ・事前に大切な情報(永久保存文書等)の複製がされ 複数箇所に 「分散管理」 されているか? いないか?
 ・火災 窃盗 情報漏えい等に対しても どんな対策をしていたのか?

これらの対策が事前になされ 鍵管理者にも 「鍵の開閉のルール」 が出来上がっていれば 事なきを得た生命があったでしょう。 情報加工業者として事前対策がなされてないことは残念なことと感じます。
 「万一に備えて 今後 情報をいかに管理すべきか させるべきか」 をさらに工夫提案し 実行してゆかねばなりません。
私達の使命は 「情報の保存と活用」 その確立です。
 「事前に万一の準備をせず、ルールを決めずに放置していたこと」
 「それこそが良識の欠如」 といえるでしょう。
被災地現場の担当者の責任ではありません。 もうひとつの原因は

★ 【記録の保存と活用 の不備】
国内のみにおいても過去から現在まで、地震による被害
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E9%9C%87%E3%81%AE%E5%B9%B4%E8%A1%A8_(%E6%97%A5%E6%9C%AC)
が繰り返されている。
これらの文字等による 「記録」 がしっかりと保存され、広く開示されていたか?
学校教育等で指導がどのくらい成されてきたか?
その不備が問われる。

 上の2つの原因
 【記録の永年保存、その活用、 万一に備えた教育方法と事前の情報管理等のルールづくり】
私達の仕事は、そのためのお手伝いを如何に合理的にかつ安価な提案で実現させてゆくか? 
実は、当社の啓蒙活動不足・宣伝不足・力不足も原因の一つなのです。
「歴史は繰り返される」
だからこそ、過去の記録こそが未来を創造する土台となります。

私達は それを静観 ・ 反省し、万一に備えた準備、それを仕事とする誇りと喜びを感じながら
さらに積極的に社会へ言動することに精進してゆきましょう。


 
 ● 今年は

 ・ 50周年を迎えるにあたり 過去50年を振り返りながら新たなアーカイブの時代を創造してゆくこととなります。

報告事項として 2012年10月ごろ 50周年の食事会を催す予定です。
(社外に行う事としては 記念品の配布 HPにおいて会社の歴史など をご紹介してゆきます)

 ・ 達成数字目標
 売上目標の提示
 利益率目標 8%

 ・チャレンジ項目の見直し

 ・ ピンチの裏に チャンスがある
毎年毎年 おおきなピンチを乗り越えてきたからこそ チャンスをつかめる機会が増えましたね。
まずは 健康第一です。
病気にかかりにくいよう 事故に合いにくいよう どうすれば良いか
一日一日を新たに工夫し 精進してゆきましょう。 

・経営理念・方針 唱和
   一本締め (貞方氏)

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