以下は弊社のサポート部門の回答です。
参考になさって下さい。この回答からいたしますと、私見ですが、
電子媒体での保存は、やはり、頻繁でない場合も含めて検索性を
優先するもので、一時保存という目的でご使用になるレベルなの
ではないかと思います。
また、パソコンの開発元に確認したところ、電子媒体は保存状態
によってデータ保証のレベルが変わるため、低温、直射日光が当た
らないなどの、条件を十分考慮する必要があるとのことでした。
以下の保存方法をとった場合も、10年を超える保存をお考え
の場合は、媒体メーカへのお問いあわせが必要と存じますので、
申し添えます。
以下回答です。
<保存媒体の件>
長期間保存するのであればHDで通常長期保存は推奨できません。
現在出ている媒体で長期保存を考えるのであればCDまたはDVDで
の保存を推奨します。ただし、CD/DVDでも媒体不良が発生する
可能性がありますので、バックアップ(重要度に応じて複数枚)が必
ず必要です。
<保存期間中に考慮する事>
CD/DVDの媒体でも保存方法が悪いと読めなくなる可能性もあり
ますので、重要度に応じてマスターは保管業者に保管を依頼すること
を検討する必要があります(災害も想定)。企業等では長期保存デー
タをCMT(テープ)に保存していますが、定期的に読み込み確認テ
ストまで実施する場合もあります。
<OS/画像フォーマットについて>
ハードウェア性能の向上に合わせてOS/画像フォーマットも新しい
製品/規格が出ます。ハードウェア更新時期にその時点で最新のハー
ド/ソフトの購入を検討しますが、同時に保存画像の互換性(新ハー
ド/ソフトで使用可能か?)を確認して互換性のある製品を選択する
必要があります。
特に媒体(CD/DVD)や画像フォーマットの規格に注意が必要で
す。保存中の媒体/画像フォーマットが主流ではなくなった場合は、
長期保存媒体や画像フォーマットを変換しておく必要もあります(次
回、ハード/ソフト更新時にサポートされない可能性があるので)。
また、画像管理専用のソフトウェアも出ていますが、このようなソフ
トを使用して画像を保存した場合には、保存したソフトでしか読めな
い場合もありますので、OS標準でサポートしている画像ファイルと
して保存することを推奨します。
<一般企業での長期保存媒体管理について>
企業の情報システムでも重要なデータを長期保存していますが、特に
金融業では万一の場合に使用する可能性のあるデータを厳重に管理し
ています。管理方法は各社の判断で違いますが、次のようなことまで
行なっている例もあるようです。
・2重のバックアップで重要なデータは保管業者へ保管依頼
(内部での保管場所も耐震/消化設備のある場所へ)
・定期的に読み込みチェックを行なう
(エラーが発生したり、長期間経過した媒体は新媒体へコピー)
大変申し訳ありませんが決まった管理方法や絶対に壊れない媒体はあ
りませんので、危機管理という意識でデータの重要度に応じた独自の
管理方法を決める必要があります。
以上