A‐D Strips ---- マイクロフィルム(TAC)・映画フィルムの酸性劣化 測定紙
A-D Strips : 米国の IPI (Image Permanence Institute : 画像メディア保存を目的とする組織) の製品です |
日本国内の販売 : (株)国際マイクロ写真工業社の資材販売部にて販売を行っております |
フィルム劣化調査測定紙 A-D Strips |
Mail: s@kmsym.com | 商品一覧へ |
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※仕様変更となり、カラーチャートは鉛筆ではなくカードとなりました 取扱説明書 “User's Guide For A-D Strips” PDF ダウンロード |
● フィルムの劣化が心配だが、どの程度劣化しているのか知りたい。 ● PETベースに複製をとりたいがどれから手をつけたらいいか分からない。 ● フィルムの調査報告書を作らなければならない。 ● フィルムの担当を引き継いだが、これまでの保管条件が正しかったか判断したい。 A-D Stripsを使えば、簡単にマイクロフィルムの劣化度合いを測定し、より客観的な調査結果を示せます。 また、劣化レベルに応じた対処方法の策定が可能です。 |
マイクロフィルム の素材 |
【硝酸(ナイトレート)フィルム】 【TAC(トリアセテートセルロース)フィルム】 【PET(ポリエチレン)フィルム】 ナイトレート(硝酸)フィルムとアセテート(酢酸)フィルムは両方とも化学的分解を起しやすいが、A-D Stripsはアセテート・フィルムの検査に適するように作られています。ポリエステルはナイトレートやアセテートと比べると、化学的に安定しているが、フィルムは空気中の酸を吸収してしまうため、時にはポリエステル・ベースのフィルムも酸化する可能性があります。 |
TACフィルム ベース面の劣化 |
【ビネガーシンドローム】 セルロース・アセテート・フィルムは、ビネガーシンドロームと呼ばれるゆっくりとした化学的劣化を起しやすく、この劣化の過程で、フィルムは酸化して、縮み、そして酢酸によるすっぱい臭いを発します。この化学的反応は、熱、湿気、劣化フィルムより発生する酸化ガスによって影響を受け、フィルムの支持体の中に酸を発生させます。支持体で発生した酸は、ゼラチン層や空気中へと広がり、すっぱい臭いを放ちます。 A-D Stripsは、このような現象に基づいて機能します。 |
劣化したTAC フィルムの対処法 |
【保管条件の改善】 冷温(摂氏10℃以下)で保管されると最も効果的です。 (ISO18911:2000に基づいた保管条件) 【複製の優先順位】 フィルム複製の優先順位をつけ、劣化の進んだものから、先に複製していく。 【定期的 な 検査 】 定期的にフィルム・コレクションの状態をチェックする。コレクションの状態を常にモニターしていることで必要なときに受身でない措置ができる。 |
A‐Dとは 【acid detecting:酸‐検出】 の頭文字 A-D Stripsは、劣化したアセテートフィルムが発する酸の検出のために開発されたものです。BromocresolGreen(ブロモクレゾールグリーン、略してBCG)というph指示薬が表面にコーティングされています。水酸化ナトリウムにより、アルカリ性を示す色(青)にしておいて、酸性に対して反応するようにしてあります。pH試験紙やリトマス試験紙は液体に浸して検査することを前提としていますが、A-D
Stripsは、空気中の酸を計測できるように最適化された製品です。
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●海外使用事例 ・公文書館 ・資料館 ・博物館 |
【アメリカ】NARA、Library of Congress、The National Library of Medicine、Museum
of Fine Arts、Museum of History and Industry、Museum of Modern Art、U.S.
Air Force Museum、U.S. Army Heritage and Education Center 【イギリス】British Library、Birmingham Public Library、British Museum 【オーストラリア】National Archives of Australia、National Library of Australia、Library Board of Western Australia 【ドイツ】Bundesarchiv、Deutsches Historisches Museum 他、多数 ※ 米国立医学図書館では、2002年9月でのフィルム複製作業の入札条件として、A-D Stripsによるテストを仕様に盛り込んでいる。 |
●海外使用事例 ・映画フィルム ・TV局アーカイブ |
【アメリカ】ABC TV-Archives & Library Services、American Broadcasting
Companies, Inc.Academy Film Archive 【フランス】Centre National Cinematographie 、Cinematheque de Toulouse 、Cinematheque Francaise 【カナダ】 【イタリア】Cineteca Nacional、Cinematographic Institute Dell'Aquila 他、多数 |
●国内使用事例 |
・国立国会図書館 ・東京大学東洋文化研究所 ・東京大学附属図書館 ・東京国立近代美術館フィルムセンター ・国内マイクロフィルムラボ (同業者) 他、多数 |
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冊子媒体での販売が終了し、下記ページからダウンロードできるようになりました https://www.imagepermanenceinstitute.org/resources/publications (上から2つめ) |
フィルムベース面の劣化の時間と温度・相対湿度の関係性がグラフや表で解説されている、アセテートフィルム保存ガイドブックです。 A-D Strips調査と併せてご参照ください。 英文です (現在、日本語訳はありません) |